英語の基本は文法だ!関係詞を使いこなそう!
関係詞のポイントは、何節を作るかで3つのグループに分けることです。具体的には、形容詞節、名詞節、複合関係詞の3つです。それぞれルールがまったく違うのでしっかり区分けして理解する必要があるんです。
関係代名詞と関係副詞で作る形容詞節【第1グループ】
まず中学校の復習です。関係代名詞の一覧表からです。ちなみに、whose 以外は that で代用できましたね。
先行詞 | 主格 | 目的格 | 所有格 |
人 | who | who(m) | whose |
人以外 | which | which | whose |
人・人以外 | that | that | × |
次は、関係代名詞と関係副詞のポイントの確認です。
■関係代名詞は、必ず後ろが「不完全な文」になる!
1・主語が欠ける【主格の関係代名詞】
①~先行詞+関係詞+動詞~.
【例】I have a friend who lives in Boston.
「私は、ボストンに住んでいる友達をもっている。」
⇒ 関係詞の後ろの文の主語が欠けてますね。
②~先行詞+関係詞+主語+動詞+動詞 ~.
【例】The woman who I thought was her sister was actually her mother.
「私が、彼女の姉だと思っていた女性は、実際は彼女の母親だった。」
⇒ 関係詞と動詞の間に、主語と動詞が入るパターンです。was の主語が欠けています。
⇒ I think の他に、I belive I know I am sure(確信している)などがあります。
2・目的語が欠ける【目的格の関係代名詞】
①~先行詞+関係詞+主語+動詞(他動詞)~.
【例】The man who I met on the street works at a bank.
「私が通りで会った男性は、銀行で働いている。」
⇒ I met の目的語が欠けていますね。whom でもOKです。
②~先行詞+関係詞 ~ 前置詞.
【例】He is the actor who Ann sent a fan letter to.
「彼は、アンがファンレターを送った役者です。」
⇒ to の目的語が欠けています。
■関係副詞は、必ず後ろが「完全な文」になる!
関係代名詞の逆になります。
1・自動詞がくるパターン
①~先行詞+関係詞+主語+動詞(自動詞).
⇒ 関係詞のうしろが、いわゆる第1文型(SV)で完全な文になる。
②~先行詞+関係詞+主語+動詞+補語 .
⇒ 関係詞のうしろが、いわゆる第2文型(SVC)で完全な文になる。
2・他動詞だが目的語がある、受動態のパターン
①~先行詞+関係詞+主語+動詞(他動詞)+目的語.
⇒ 関係詞の後ろが、いわゆる第3文型(SVO)の完全な文になる。
②~先行詞+関係詞+受動態.
⇒ 受動態なので、目的語が不要なので完全な文になる。
3・関係副詞の種類
【場所】whrer【時】when
【理由】why【方法】how
名詞を修飾する形容詞節を作る場合、関係詞の後ろが不完全な文なら「関係代名詞」、関係詞の後ろが完全な文なら「関係副詞」を使うわけです。では、大学入試問題で振り返ってみましょう。楽勝ですよ。
関係代名詞と関係副詞を大学入試問題で振り返る
【大学入試問題1】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ I met the doctor ( ) had helped my brother after the accident.
1. whose 2. whom 3. which 4. who
■ I met the doctor ( ) had helped my brother after the accident.
1. whose 2. whom 3. which 4. who
これは中学校レベルの問題ですね。主格の関係代名詞ですから、正答は「4」です。
【大学入試問題2】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ There was no comment from the lady ( ) I thought was sure to protest.
1. whom 2. of whom 3. who 4. whose
■ There was no comment from the lady ( ) I thought was sure to protest.
1. whom 2. of whom 3. who 4. whose
I thought とあるので、引っかかって「1」を選ばないようにしましょう。was の主語がありませんので、主格の関係代名詞ですっから、正答は「3」ですね。
【大学入試問題3】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ I live in China, ( ) is located to the west of Japan.
1. where 2. which 3. in which 4. that
■ I live in China, ( ) is located to the west of Japan.
1. where 2. which 3. in which 4. that
先行詞を見て「1」に飛びつかないようにしましょう。これも主語がありませんから主格の関係代名詞で、正答は「2」です。that もありますが、that はカンマ(,)の後ろに置けないので選べません。
【大学入試問題4】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ This is the very dictionary ( ) I have been looking for.
1. what 2. that 3. all 4. where
■ This is the very dictionary ( ) I have been looking for.
1. what 2. that 3. all 4. where
前置詞 for の目的語がありません。目的格の関係代名詞ですから、正答は which になりますがありません。でも代用できる that があるので、正答は「2」です。
【大学入試問題5】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ “Are you going somewhere during the vacation?”
■“Yes, Iʼve found a nice beach ( ) I can enjoy swimming even in
February.”
1. how 2. when 3. where 4. which
■ “Are you going somewhere during the vacation?”
■“Yes, Iʼve found a nice beach ( ) I can enjoy swimming even in
February.”
1. how 2. when 3. where 4. which
後ろの節が「2月でさえ、私は泳ぎを楽しむことが出来る」とあり、目的語もあって完全な文です。ですから、先行詞を受けて場所の関係副詞の「3」が正答ですね。
【大学入試問題6】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ Last night Cindy told me about her new job in Tokyo, ( ) she appears
to be enjoying very much.
1. which 2. where 3. what 4. when
■ Last night Cindy told me about her new job in Tokyo, ( ) she appears
to be enjoying very much.
1. which 2. where 3. what 4. when
今回は、enjoy の目的語がありませんので、不完全な文です。ですから目的格の関係代名詞の「1」が正答となります。
【大学入試問題7】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ That terrible incident occurred in 1991, ( ) I was still a baby.
1. where 2. when 3. which 4. that
■ That terrible incident occurred in 1991, ( ) I was still a baby.
1. where 2. when 3. which 4. that
関係詞の後ろが、SVC(第2文型)になっていて完全な文です。前の節を見ると、時の関係副詞とわかるので、正答は「2」となります。
【大学入試問題8】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ That was the reason ( ) stopped them from moving to the city.
1. which 2. for 3. because 4. why
■ That was the reason ( ) stopped them from moving to the city.
1. which 2. for 3. because 4. why
the reason を見て「4」に飛びつかないようにしましょう。後ろの節を見ると、明らかに主語が欠けています。ですので主格の関係代名詞の「1」が正答になります。
【大学入試問題9】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ This is ( ) you can start this washing machine.
1. how 2. what 3. that 4. which
■ This is ( ) you can start this washing machine.
1. how 2. what 3. that 4. which
後ろの節がSVO(第3文型)で完全な文です。正答は関係副詞の「1」となります。ちなみに、この文では先行詞がありませんが、実は省略されています。This is the way(先行詞) how you can~. 英文のルールで the way 又は how のどちらかが、意味がかぶっているために必ず省略されるんです。
前置詞と関係代名詞で作る形容詞節
①This is the city which I was born in.(後ろは不完全)
「これが、私が生まれた街です。」
=②This is the city in which I was born .(後ろは完全)
※ in より形容詞節になります。
【重要】 この場合後ろが完全なので、 in which を where(関係副詞)で置き換えることもできます。逆に言うと、関係副詞は「前置詞+関係代名詞」と置き換えることができるんです。
「これが、私が生まれた街です。」
=②This is the city in which I was born .(後ろは完全)
※ in より形容詞節になります。
【重要】 この場合後ろが完全なので、 in which を where(関係副詞)で置き換えることもできます。逆に言うと、関係副詞は「前置詞+関係代名詞」と置き換えることができるんです。
in の目的語がないので、which は目的格の関係代名詞です。このように、関係詞が前置詞の目的語になっている場合、②のように前に出すことができます。ただし、that は前置詞の後に置けませんし、群動詞の前置詞も前には出せないことを覚えておいてください。
(×) This is the city in that I was born.
(×) My mother found the key for which I had been looking.
(×) My mother found the key for which I had been looking.
前置詞+関係代名詞を大学入試問題で振り返る
大学入試問題で振り返ってみましょう。
【大学入試問題10】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■That is the house ( ) they lived 10 years ago.
1. which 2. in which 3. that 4. what
■That is the house ( ) they lived 10 years ago.
1. which 2. in which 3. that 4. what
カッコの後ろは「彼らは10年間住んでいた」なので完全な文です。ですから関係副詞の出番なのですがありません。でも代わりに使える in which がありました。正答は「2」ですね。
【大学入試問題11】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ Mr. Smith is the very person ( ) we got the information.
1. from whom 2. that 3. to that 4. who
■ Mr. Smith is the very person ( ) we got the information.
1. from whom 2. that 3. to that 4. who
カッコの後ろはSVO(第3文型)で完全な文です。なら使うのは関係副詞になりますがありません。しかし、前置詞と関係代名詞の組み合わせがありました。正答は「1」になります。ちなみに、 to that もありますが、that の前に前置詞は置けませんでしたよね。ですから「3」はありません。
【大学入試問題12】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ The movie star, ( ) Mary wrote a letter, never answered.
1. who 2. whose 3. to whom 4. whoever
■ The movie star, ( ) Mary wrote a letter, never answered.
1. who 2. whose 3. to whom 4. whoever
カッコの後ろを見ると、SVO(第3文型)で完全な文です。なら関係副詞の出番ですが、やっぱりありません。前置詞と関係代名詞の組み合わせの「3」が正答です。
【大学入試問題13】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ A child ( ) parents are dead is called an orphan.
1. who 2. which 3. whom 4. whose
■ A child ( ) parents are dead is called an orphan.
1. who 2. which 3. whom 4. whose
関係代名詞の所有格だけは、今までの考え方がうまく適用できません。消去法か、先行詞が関係詞の後の名詞を所有しているかを確認することで解けます。この問題の場合、1~3まですべてあり得ないので正答は「4」、または「子供 の(所有)親が」で意味がとれるので「4」で間違いありません。意味は「「両親を亡くした子供を、孤児と呼ぶ。」です。
【大学入試問題14】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ Is there any student ( ) name hasnʼt been called?
1. that 2. who 3. whom 4. whose
■ Is there any student ( ) name hasnʼt been called?
1. that 2. who 3. whom 4. whose
関係詞の後ろの文を見ると、受動態なので関係副詞?かとも思いますが、選択肢にありません。「生徒の名前」で意味がとれるので、前問と同じく「4」が正答ですね。意味は「名前を呼ばれていない生徒はいますか?」です。
関係代名詞や関係副詞が作る形容詞はどこからどこまでか?
先行詞(名詞)を修飾する形容詞句は、まず関係代名詞または関係副詞から(前置詞+関係代名詞の場合は前置詞から)2個目の動詞の直前まで。動詞が1個しかないなら、ピリオドまでになります。長文を読んでいく時の手助けとなります。
■ This is the letter [ which was written by Tom.]
「これがその手紙です。⇐ トムによって書かれた。」
■The boy [ who is playing the piano] is Tom.
「その少年 ⇐ ピアノを弾いている / のはトムです。」
「これがその手紙です。⇐ トムによって書かれた。」
■The boy [ who is playing the piano] is Tom.
「その少年 ⇐ ピアノを弾いている / のはトムです。」
関係詞の【非制限用法】って何?
① We employ people who fit our "Customer First" policy.
「私たちは、顧客第一主義に適合する人を採用しています。」
②This is Pillip Chan, who I work with.
「こちらが、私が一緒に仕事をしているフィリップ・チャンさんです。」
「私たちは、顧客第一主義に適合する人を採用しています。」
②This is Pillip Chan, who I work with.
「こちらが、私が一緒に仕事をしているフィリップ・チャンさんです。」
①では、先行詞の people を who 以下の形容詞句で範囲を狭めています。このように、通常関係詞は、先行詞を制限するので「制限用法」などといわれる場合があります。
しかし、②のようにフィリップさんは、この世に1人しかしないので範囲を狭めることができません。しかし、形容詞句で補足的な情報を加えることは可能です。この場合、関係詞の直前にカンマを置いて関係詞を使います。先行詞を制限しないので「非制限用法」などといわれます。
ですから、この世に2つと存在しないものは、すべて「カンマ+関係詞」で修飾するんです!
直前の文や文の一部を先行詞にして関係詞を使う!
■先行詞
①通常は直前にある【名詞】
② 直前の【文全体】又は【文の一部】がなることもある!
⇒ この世に2つとないので、非制限用法を使う!
以下が例文です。
■ She said that she had nothing to do with the incident, which is unbelievable.
「彼女はその事件とは何の関係もないと言ったが,それは信じられない」
「彼女はその事件とは何の関係もないと言ったが,それは信じられない」
関係代名詞「what」で作る名詞節【第2グループ】
関係代名詞 what の特徴は2つ!
①名詞節を作る
②関係詞の後ろには「不完全」な文がくる
⇒ 名詞節なので「~すること」「~するもの」と訳す
⇒ 形容詞節ではないので、先行詞はありません!
これだけです。関係代名詞 what は先行詞を含んでいるので、、、、といった従来の文法書の説明を覚える必要はありません。とにかくこれだけをしっかり覚えてください。
■ He'll buy me what I want.
「彼は、私に私の欲しいものを買うだろう」
「彼は、私に私の欲しいものを買うだろう」
関係詞の後ろは、目的語のない「不完全な文」です。だから関係代名詞が使われて、buyの目的語である名詞節になるわけです。
接続詞 that の特徴は2つ!
ところで、関係代名詞 what に似ているのが、接続詞の that です。
①名詞節を作る
②関係詞の後ろには「完全」な文がくる(ここが what 違う!)
⇒ 「~すること」「~するもの」と訳す
②関係詞の後ろには「完全」な文がくる(ここが what 違う!)
⇒ 「~すること」「~するもの」と訳す
■ I know that she is rich.
「私は、彼女がお金持ちだと知っている」
「私は、彼女がお金持ちだと知っている」
これって中学校レベルな簡単な文で、まったく難しい知識でも何でもないです。後ろの節は、SVC(第3文型)で完全な文になっているところが、関係代名詞の what と違うところです。
大学入試問題で関係代名詞 what を振り返る(1)
では大学入試問題で振り返ってみましょう。とにかく 「what+名詞節」は、大学入試試験でたくさん出題されるので、受験生の皆さんはぜひしっかり理解して覚えてくださいね。
①what は名詞節を作る。②what の後ろには不完全な文がくる。しつこいようですが、この2つがポイントです。
【大学入試問題15】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ No student could understand ( ) the English sentence meant.
1. what 2. that 3. how 4. why
■ No student could understand ( ) the English sentence meant.
1. what 2. that 3. how 4. why
関係詞の前が understand(他動詞)の目的語(名詞)を欲しがっていますが、目的語にあたる先行詞がありません。そして後ろの文章が、見た瞬間に目的語のない「不完全な文」だと分かるので、関係代名詞 what だとわります。正答は「1」となります。
【大学入試問題16】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ Thank you, Hiromi. This book is exactly ( ) I wanted.
1. what 2. which 3. of which 4. that
■ Thank you, Hiromi. This book is exactly ( ) I wanted.
1. what 2. which 3. of which 4. that
先行詞が見当たらないので、名詞節を作る関係代名詞の what を考えます。関係詞の後ろの文は見た瞬間、目的語のない不完全な文だと分かるので、関係代名詞の what 「1」が正答です。
【大学入試問題17】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ Many people criticized me, but I did what ( ) .
1. I thought I was right 2. I thought it was right
3. I thought was right 4. I was thought right
■ Many people criticized me, but I did what ( ) .
1. I thought I was right 2. I thought it was right
3. I thought was right 4. I was thought right
カンマ以降を見ると、「私は what をした」となっているので、what 以降が did の目的語(名詞節)になるはずです。選択肢から不完全な文を探して、正答は「3」ですね。「たくさんの人々が私を批判した。しかし、私は正しいと思うことをした。」とう意味です。
【大学入試問題18】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ ( ) students need to know is written in the school handbook.
1. Which 2. When 3. Whose 4. What
■ ( ) students need to know is written in the school handbook.
1. Which 2. When 3. Whose 4. What
見た瞬間、is までが主語になる名詞節だとわかります。先行詞もないので what 以外ありえません。what の後ろの文も目的語がなく不完全なので、やはり正答は「4」です。
【大学入試問題19】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ ( ) he knew the answer was no surprise to me.
1. If 2. Since 3. That 4. What 5. When
■ ( ) he knew the answer was no surprise to me.
1. If 2. Since 3. That 4. What 5. When
前問同様、was までが主語になる名詞節ですね。先行詞もありませんので what で決まり?しかし、名詞節をよ~く見て下さい。「彼はその答えを知っていた。」完全な文です。完全な文で使うのは、what ではなく that です。正答は「3」です。
このように関係詞の問題は、訳すのではなく、すべて形で解いていくのが一番早くて簡単です!
関係代名詞 what の慣用表現とは?
■今まで通り what 名詞節を作るグループ
① what I am のパターン
・what I am 「現在の私」
・what he is 「現在の彼」など
・what I was 「昔の私」
=what I used to be 「昔の私」
・what he was 「昔の彼」
=what he used to be 「昔の彼」
・what he looks 「彼の外見」
・what one should be 「人のあるべき姿」
など
②A is to B what C is to D
「AとBの関係は、CとDの関係と同じだ」
■副詞節のようにふるまうグループ
① what we(they, you) call / what is called
「いわゆる~」
②what is 比較級
「さらに~なことに」
・what is more「そのうえ」
・what is better「さらに良いことに」
・what is worse「さらに悪いことに」
= what makes matters worse
・what is more surprising「さらに驚くべきことに」など
【例】She lost her way, and what was worse, she had no map.
「彼女は道に迷った。さらに悪いことに、彼女は地図を持っていなかった。」
大学入試問題で関係代名詞 what を振り返る(2)
【大学入試問題20】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ Our city is now very different from ( ) it was twenty years ago.
1. what 2. which 3. that 4. why
■ Our city is now very different from ( ) it was twenty years ago.
1. what 2. which 3. that 4. why
文脈から関係詞で名詞節を作る必要があります。that でもよさそうに見えますが、正答は「1」です。what it was ~で、「20年前のそれ」となって意味が通ります。
【大学入試問題21】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ She is no longer ( ) she used to be.
1. which 2. why 3. that 4. what
■ She is no longer ( ) she used to be.
1. which 2. why 3. that 4. what
これは簡単ですね。正答は「4」です。「もはや昔の彼女ではない」んですね。
【大学入試問題22】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ John is ( ) is called a man of culture.
1. that 2. what 3. which 4. who
■ John is ( ) is called a man of culture.
1. that 2. what 3. which 4. who
これも簡単ですね。正答は「2」で「いわゆる」という意味でしたね。
【大学入試問題23】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ She is modest, and ( ) is more, very beautiful.
1. as 2. what 3. that 4. which
■ She is modest, and ( ) is more, very beautiful.
1. as 2. what 3. that 4. which
正答は「2」、「彼女は慎み深く、それに加えて、美しい」んですね。
複合関係詞「~ever」【第3グループ】
まずは、基本事項の確認です。以下のことを頭に入れてください。
複合関係詞「~ever」
①副詞節と名詞節だけを作る(形容詞節だけは作らない)
②「たとえ~であっても」という意味
※先行詞はありません。
■複合関係代名詞(後ろが不完全な文)
⇒ 名詞節と副詞節を作る。
・whoever=whomever「たとえ誰であっても」
・whichever「たとえどれであっても」
・whatever「たとえ何であっても」
■複合関係副詞(後ろが完全な文)
⇒副詞節だけを作る。
・whenever「たとえいつであっても」
・wherever「たとえどこであっても」
・however「たとえどれくらいで~であっても」
【however の用法】
①However + 形容詞又は副詞 + SV , SV~.
「たとえどれくらい(形容詞/副詞)でSがVしても、SはVです。」
② however で始まる副詞節が主節の後にくることもある。
■ Whoever may object to this plan, I will carry it out.
whoever が主格の関係代名詞になり、欠けている主語を補って完全な文が成立しています。そしてカンマの後ろの完全な文にかかっているので、whoever 節は副詞節になります。
■ Whoever breaks this law will be punished.
「誰でも / 破る / この法律を」と読み進めていって、やっぱり副詞節かなと思ってたら次に will be punished がきました。こうなると、whoever 節は名詞節で will be の主語の働きをすることになります。意味は、「たとえ~であっても」で訳していきます。
①たとえ誰がこの計画に反対であっても、私は実行するつもりです。
②たとえ誰がこの法律を破っても、その人は罰せられるだろう。
②たとえ誰がこの法律を破っても、その人は罰せられるだろう。
②の名詞節の場合、その人はと名刺を補うと上手に訳せます。
複合関係詞の書き換え表現とは?
①名詞節の whoever・whomeverは2語に書き換え可能
・whoever = anyone who
・whomever = anyone whom
②副詞節の ~ever は3語で書き換え可能
・whoever = no matter who ~
・however = no matter how ~ など
・whoever = anyone who
・whomever = anyone whom
②副詞節の ~ever は3語で書き換え可能
・whoever = no matter who ~
・however = no matter how ~ など
大学入試問題で複合関係詞を振り返る
【大学入試問題23】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ ( ) teaches him, he will never understand this simple rule.
1. Someone 2. Anyone 3. Whoever 4. Who
■ ( ) teaches him, he will never understand this simple rule.
1. Someone 2. Anyone 3. Whoever 4. Who
主語の欠けている最初の節は、副詞節です。副詞節を作るのは「3」しかありませんし、意味も通ります。
【大学入試問題24】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ ( ) happens, we still must return home by seven oʼclock.
1. Whatever 2. However 3. No matter 4. That
■ ( ) happens, we still must return home by seven oʼclock.
1. Whatever 2. However 3. No matter 4. That
やはり最初の節は副詞節なので、1か2のどちらかです。カンマ後半の意味から正答は「1」です。
【大学入試問題25】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ No ( ) what you say, I will go.
1. way 2. matter 3. good 4. wonder
■ No ( ) what you say, I will go.
1. way 2. matter 3. good 4. wonder
これは、whatever の書き換えですね。正答は「2」です。
【大学入試問題26】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ ( ) is able to drive can take part in it.
1. Any people who 2. Whenever he
3. Which person 4. Whoever
■ ( ) is able to drive can take part in it.
1. Any people who 2. Whenever he
3. Which person 4. Whoever
動詞が2か所にあるので、最初の文は主語の働きをする名詞節になります。正答は「4」ですね。
【大学入試問題27】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ Let me speak to ( ) is waiting for me.
1. whomever 2. who 3. what 4. whoever
■ Let me speak to ( ) is waiting for me.
1. whomever 2. who 3. what 4. whoever
カッコに入る関係詞節が、前置詞 to の目的語(名詞節)になります。「1」は is となじみません。「2」は先行詞がありません。「3」も名詞節を作りますが意味的に?です。「4」なら何の問題もないので、これが正答です。
【大学入試問題27】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ ( ) he comes to our restaurant, he orders the same dish.
1. However 2. Wherever 3. Whenever 4. Whatever
■ ( ) he comes to our restaurant, he orders the same dish.
1. However 2. Wherever 3. Whenever 4. Whatever
複合関係詞で副詞句を作ります。意味的には合うのは「3」です。
【大学入試問題27】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ Iʼd rather have a room of my own, ( ) small it may be.
1. however 2. no matter 3. even if 4. whatever
■ Iʼd rather have a room of my own, ( ) small it may be.
1. however 2. no matter 3. even if 4. whatever
こちらも副詞節をつくる関係詞を選びます。small があることからも however が最も適切であるため正答は「1」です。
【大学入試問題27】空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
■ ( ) busy I am in the morning, I make a point of glancing at the newspaper.
1. Although 2. Even if
3. No matter how 4. Whatever
■ ( ) busy I am in the morning, I make a point of glancing at the newspaper.
1. Although 2. Even if
3. No matter how 4. Whatever
こちらも副詞句ですね。意味的に however を使いたいですがありません。しかし書き換え表現がありました。正答は「3」ですね。
関係詞の最後に
関係詞の3つのグループの話をしてきました。
①形容詞節をつくるグループ
②名詞節を作るグループ
③複合関係詞で形容詞節以外を作るグループ
②名詞節を作るグループ
③複合関係詞で形容詞節以外を作るグループ
の3つです。それぞれをごちゃまぜにすると、まったく理解できなくなるので、しっかり区分けして理解してくださいね。
【英語文法14・比較】原級、比較級、最上級で比較表現を使いこなそう!
書店に溢れる、どんな文法書よりもわかりやすい文法解説を目指すシリーズの14回目は、比較です。ポイントは3つです。①原級as~asの基本、②as~as の慣用表現、③さまざまな比較表現です。おまけとして、原級や比較級による最上級の書き換え表現を覚えれば完璧です!