英語の基本は文法だ!不定詞を使いこなす!1回目
不定詞ですが、時制や仮定法なんかと比べると意味に深みがなくて実は超簡単なんです。ただ、あれもこれもとたくさんあるので、覚えて使うまでが大変なため苦手にしている人が多いようです。
しかし、繰り返し見ているうちに自然と頭に入ってきますので安心してくださいね。ポイントは3つです。
不定詞の特徴を知る!
to 不定詞~
■未来志向で『これから~する』という意味。
「これから先のこと」「可能性のあること」を伝えるときに使う。
■~ing の「反復」イメージ対して
⇒ to 不定詞は「単発」イメージがある。
■明るく前向きなプラスのイメージがある。
ここで、後ろに「to 不定詞」がくる【動詞】を確認していきます。
【希望系】「(これから)~したい」
・want to ~「~したい」
・hope to ~「~したい」
・would like to ~「~したい」
・wish to ~「~したい」
・desire to ~「~したい」
・long to ~「~したい」
・agree to ~「~に同意する」
・offer to ~「~しようと申し出る」
・want to ~「~したい」
・hope to ~「~したい」
・would like to ~「~したい」
・wish to ~「~したい」
・desire to ~「~したい」
・long to ~「~したい」
・agree to ~「~に同意する」
・offer to ~「~しようと申し出る」
中学校レベルなので大丈夫ですね。このあたりは、会話でもどんどん活用しましょ。
【計画・決心系】「(これから)~するつもりだ」
・plan to ~「~する計画だ」
・scheme to ~「~する計画だ」
・promise to ~「~を約束する」
・prepare to ~「~を準備する」
・decide to ~「~に決める」
・determine to ~「~に決める」
・resolve to ~「~に決める」
・expect to ~「~するつもり」
・intend to ~「~するつもり」
・plan to ~「~する計画だ」
・scheme to ~「~する計画だ」
・promise to ~「~を約束する」
・prepare to ~「~を準備する」
・decide to ~「~に決める」
・determine to ~「~に決める」
・resolve to ~「~に決める」
・expect to ~「~するつもり」
・intend to ~「~するつもり」
【挑戦系】「(これから)~しようとする」
・try to ~「~しようとする」
・attempt to ~「~しようとする」
・mean to ~「~しようとする」
・seek to ~「~しようと努力する」
・endeavor to ~「~しようと努力する」
・try to ~「~しようとする」
・attempt to ~「~しようとする」
・mean to ~「~しようとする」
・seek to ~「~しようと努力する」
・endeavor to ~「~しようと努力する」
【ポジティブ系】「(これから)~やる、なる」
・manage to ~「何とか~やりとげる」
・afford to ~「~する余裕がある」
・come to ~「~するようになる」
・get to ~「~するようになる」
・learn to ~「~できるようになる」
・manage to ~「何とか~やりとげる」
・afford to ~「~する余裕がある」
・come to ~「~するようになる」
・get to ~「~するようになる」
・learn to ~「~できるようになる」
【一発系】「(これから)~する」
・happen to ~「たまたま~する」
・pretend to ~「~のふりをする」
・seem to ~「~のようだ」
・appear to ~「~のようだ」
・prove to ~「~だと判明する」
・turn out to ~「~だと判明する」
・happen to ~「たまたま~する」
・pretend to ~「~のふりをする」
・seem to ~「~のようだ」
・appear to ~「~のようだ」
・prove to ~「~だと判明する」
・turn out to ~「~だと判明する」
【マイナスイメージ系】「(これから)~しない」
・hesitate to ~「~をためらう」
・refuse to ~「~を拒む」
・fail to ~「~しない」
・hesitate to ~「~をためらう」
・refuse to ~「~を拒む」
・fail to ~「~しない」
繰り返しながめてどんどん頭に入れて使えるようにしてくださいね。
■ I happened to see john in a bookstore.
『私は、本屋で偶然ジョンと出会った。』
『私は、本屋で偶然ジョンと出会った。』
■ Her story turned out to be true.
『彼の話は、本当だと分かったんだ。』
『彼の話は、本当だと分かったんだ。』
■ The theory proved to be correct.
『その理論は、正しいことが分かったんだ。』
『その理論は、正しいことが分かったんだ。』
■ He came to like the small town.
『彼は、その小さな街が好きになったんだ。』
『彼は、その小さな街が好きになったんだ。』
■ They will soon get to know each other.
『彼らは、すぐに知り合いになるでしょう。』など、、、
『彼らは、すぐに知り合いになるでしょう。』など、、、
be to 不定詞とは?
従来の文法書には、「be to不定詞には5つの意味がある」などと書かれてあり、高校の授業でも習ったかもしれません。
①予定「~する予定だ」
②義務・命令「~すべきである」「~しなければならない」
③可能「~できる」
④意図「~するつもり」
⑤運命「~する運命だ」
②義務・命令「~すべきである」「~しなければならない」
③可能「~できる」
④意図「~するつもり」
⑤運命「~する運命だ」
でもやはり全部忘れましょう。ネイティブがこんなことを考えているはずがありません。ポイントは、ただこれだけ。
もともと不定詞は「これから~する」でしたね。未来志向なんです。ですから to~ 「これからする」 be 「状態である」なので、be to ~ 全体で「これから~することになっている」となるわけです。これだけでいいんです。
■The next meeting is to take place in Sapporo.
『次の会議は札幌で開かれることになっている。』
『次の会議は札幌で開かれることになっている。』
あえて訳し分けるなら「予定」ですね。
■If you are to pass the exam, you'd better study hard.
『もしその試験に合格したいのなら、もっと勉強しなさい。』
『もしその試験に合格したいのなら、もっと勉強しなさい。』
条件文で使う場合なら「意図」になります。
■You are to show your student card at the entrance.
『入り口で学生証を見せなければなりませんよ。』
『入り口で学生証を見せなければなりませんよ。』
こちらは「義務」ですね。
■Not an animal was to be seen in the desert.
『その砂漠では、一匹の動物も見ることが出来なかった。』
『その砂漠では、一匹の動物も見ることが出来なかった。』
否定文で受け身にして使うと「可能」の意味が出ます。
■She was never to return to her hometown.
『彼女は生まれ故郷に二度と帰れない運命だった。』
『彼女は生まれ故郷に二度と帰れない運命だった。』
過去形で使うとき「運命」の意味が出てきます。
このように日本語で訳し分けることも出来ますが、be to~ のネイティブ感覚は「予定、意図、義務、可能、運命」のごちゃ混ぜです。文脈によって5つのどれかが若干強調されるだけで、基本は『~することになっている』だけと覚えて使ってくださいね。
不定詞の3つの使い方
中学校の英語でよく出てくるのが、これからまとめる3つの用法です。
①不定詞の名詞的用法
②不定詞の形容詞的用法
③不定詞の副詞的用法
②不定詞の形容詞的用法
③不定詞の副詞的用法
用法は違いますが、共通するものは何でしょう?それは、そもそも不定詞がもっている
①未来志向「これから~する」
②反復ではなく「単発イメージ」
③明るく「前向きイメージ」です。
これを意識して不定詞を使ってくださいね。
②反復ではなく「単発イメージ」
③明るく「前向きイメージ」です。
これを意識して不定詞を使ってくださいね。
不定詞の名詞的用法
名詞なので、主語や補語、目的語の位置に不定詞が入っていきます。中学レベルなので、これは軽く説明します。
■ To own a house is a dream of many Japanese.
『家を持つことは、多くの日本人の夢です。』
『家を持つことは、多くの日本人の夢です。』
主語に使われていますね。ただ不定詞を主語に使う場合、次の「 It is ~ 」のように、形式主語を使うことがほとんどです。
■ It is good manners to turn off your mobile phone in public places.
『公共の場で携帯電話の電源を切ることは、よいマナーです。』
『公共の場で携帯電話の電源を切ることは、よいマナーです。』
■ Our plan is to climb the mountain tomorrow morning.
『私たちの計画は、明日の朝あの山に登ることです。』
『私たちの計画は、明日の朝あの山に登ることです。』
これは、補語として不定詞が使われています。
■ Tom needs to see a dentist.
『トムは、歯医者に診てもらう必要がある。』
『トムは、歯医者に診てもらう必要がある。』
こちらは他動詞の目的語として利用されています。
不定詞の形容詞的用法
形容詞なので名詞を修飾(説明)することになります。名詞を簡単に説明できるので、会話でもどんどん使います。しっかり覚えて使いこなしましょう。最初がこれです。
SVの関係
■ I'm looking for someone(S) to help(V) me.
『私は、私を手伝ってくれる人を探しています。』
『私は、私を手伝ってくれる人を探しています。』
説明する名詞が(S)主語、不定詞が(V)動詞になるパターンです。「私を助ける誰か」を私が探している訳です。
VOの関係
■ I'm looking for someone(O) to help(V).
『私は、手伝う誰かを探しています。』
『私は、手伝う誰かを探しています。』
me がなくなるだけで文の意味が大きく変わります。help は他動詞なので、(O)目的語が必要です。この文では、someone が help の目的語になります。「助ける誰か」を私が探しているわけで、この人、すごくいい人ですね。
■ He wanted something(O) to drink(V).
『彼は、何か飲み物を欲しがっていた。』
『彼は、何か飲み物を欲しがっていた。』
中学英語で出てくるパターンです。「何か食べるもの、何か見るもの、何か...」という定番のパターンです。
■ I'm looking for someone(O) to play with(V).
『私は、一緒に遊んでくれる人を探しています。』
『私は、一緒に遊んでくれる人を探しています。』
この文では、playh は自動詞なので、someone は 前置詞「with 」の目的語になります。play with 全体で他動詞と考えることもできるので、誤解が生じないよう前置詞は省略しません。
■ I have no freiends(O) to talk to(V) in English.
『私は、英語で話す友達がいません。』
『私は、英語で話す友達がいません。』
のように前置詞の to は省略せずに使います。
同格の不定詞
■ We were surprised at his decision to become a singer.
『私たちは、歌手になるとい彼の決断に驚いた。』
『私たちは、歌手になるとい彼の決断に驚いた。』
このように、不定詞句で直前の名詞を具体的に説明することができます。また、英語でこのパターンで修飾される名詞は、「他動詞+to不定詞」「形容詞+to不定詞」が、名詞化されたものが多いです。
例えば、decision は decide が名詞化されたものなので、上の文の後半を次のように言い直すことができます。
■ He decided to become a singer.
『彼は、歌手になる決心をした。』
『彼は、歌手になる決心をした。』
大学入試によく出てくるのが、「be able to 不定詞(できる)」が名詞化した「ability(能力)」
です。次の二つの表現は同じ意味になります。
■ He has the ability to do the work.
■ He is able to do the work.
『彼は、その仕事をする能力がある。』
■ He is able to do the work.
『彼は、その仕事をする能力がある。』
不定詞の副詞的用法
副詞的用法なので、不定詞で名詞以外の形容詞や動詞、文などを修飾したいときに使います。
目的や結果
目的「~するために」
★意思を持つ動作動詞などを使う。(buy,study,prepareなど)
★目的を明確化したい場合
【 in order to~,so as to~ 】を使うとよい。
■ He is working hard to buy a car.
『彼は、車を買うために一生懸命働いている。』
『彼は、車を買うために一生懸命働いている。』
結果「その結果~だ」
★無意志の動詞を使う。(live,gorw up,findなど)
★実際にあった過去の事に使う。
★思いがけない結果を表す事が多い。
■SV, only to ~ 「SVだが、結局~しただけ」
■SV, never to ~ 「SVして、二度と~しない」
■ They came home to find that the window was broken.
『彼らが家に帰ったら、窓ガラスが割れていることがわかった。』
『彼らが家に帰ったら、窓ガラスが割れていることがわかった。』
帰宅した結果、分かったわけです。
■ She grow up to be a scientist.
『彼女は成長して科学者になった。』
『彼女は成長して科学者になった。』
彼女は成長した。その結果、科学者になったということです。
■ We ran to the store, only to find it closed.
『私たちはその店に走ったが、結局店が閉まっていることが分かっただけだった。』
『私たちはその店に走ったが、結局店が閉まっていることが分かっただけだった。』
■ They separated, never to see each other again.
『彼らは別れ、二度と再び会うことはなかった。』
『彼らは別れ、二度と再び会うことはなかった。』
感情の原因
(感情の)原因「~して」(感情表現)
★感情表現 + to不定詞の形になる。
★感情表現の理由を伝える時使いましょう。
■ I'm very happy(感情表現) to meet you(原因).
『あなたにお会いできて、とてもうれしいです。』
『あなたにお会いできて、とてもうれしいです。』
判断の根拠
(判断の)根拠「~するなんて」
★断定(must)、人の性質などの話者の主観を伝える時に使います。
■ He must be a genius(主観) to understand the theory(根拠).
『その理論を理解しているなんて、彼は天才に違いない。』
『その理論を理解しているなんて、彼は天才に違いない。』
副詞や形容詞を限定
程度「~する点において」
★ too ~ to ... 形になる(...するには~すぎる)
★ ~ enough to ... (...するのに十分~)
■ This curry is too spicy for me to eat.
『このカレーは、私には食べるには辛すぎる。』
『このカレーは、私には食べるには辛すぎる。』
■ He was kind enough to carry my baggage.
『(直訳)私の荷物を運んでくれるくらい十分親切だった。』
⇒『彼は親切にも、私の荷物を運んでくれた。』
『(直訳)私の荷物を運んでくれるくらい十分親切だった。』
⇒『彼は親切にも、私の荷物を運んでくれた。』
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