英語の基本は文法だ!まず「現在形を使いこなす」からスタート!
では、初回のテーマは時制です。1回目のポイントは4つあります。順に見ていきましょう。
英語における「現在形」の本当の意味とは?
昭和の歌謡曲・渡辺真智子さんの名曲「迷い道」ではないですが、現在過去未来、すなわち「昨日も今日も明日も」が現在形の本質なんです。しかし、、、
①習慣 I go to school. 「私は学校に行きます」
②不変の真理 The sun rises in the east. 「太陽は東からのぼる」
③確定した未来 The train arrives at eight. 「その電車は8時に着きます」
②なら「太陽は(昨日も今日も明日も)東からのぼります」⇒不変の真理
③なら「その列車は(昨日も今日も明日も)8時に着きます」⇒確定した未来
習慣とか、不変の真理とか、確定した未来なんて覚えなくてイイんですよ。現在形の本質は「現在過去未来形」これだけです!
■ Fire Fighters always ( ) quicly whenever they are called.
1.arrive 2. arrives 3. are arriving 4.have arrived
英語における「進行形」の本当の意味とその使い方とは?
『私は懸命に働く。』
『私は懸命に働いている。』
現在形は、昨日も今日も明日も「いつだって」懸命に働いています。でも進行形は、「たまたま今この瞬間」懸命に働いているんです。だから、昨日や明日は働いていないかもしれない。そのときだけの「一時性」をイメージできるのが進行形です。
一時性を考える時、意識する必要があるのが「動詞」です。高校の英語の授業で、動詞は動作動詞と状態動詞の2つがあり、動作動詞は進行形可、状態動詞は進行形不可って習いましたね。
(例)eat,study,run、、、、など
■状態動詞(進行形にできない)
(例)live,like,resemble、、、など。
でも、「たくさんあって覚えるのが大変!(心の声)」ですね。でもネイティブがいちいちこれを覚えていると思いますか?違うんです!実はネイティブ発想がこれ!
①3秒で中断再開できる動詞なら一時性可、進行形にできる!
②逆に3秒で中断して再び開始できない動詞は一時性不可、進行形にできない!
ただこれだけなんです!
・eat(3秒ごとに食べるのを止めたり、再び食べたり当然出来ますね)
・study(これだって同じ。3秒ごとに勉強したり止めたり、やろうと思えばできます)
・run(3秒ごとに走ったり止まったり。eat,studyと同じですね)
・have(何かを「食べる」の意なら、当然進行形OK。)
・taste(何かを「味見する」の意なら、こちらも進行形OK)
・live(その場所に3秒ごとに住んだり離れたりできますか?3秒ごとに引っ越しなんて無理。だから進行形不可)
・like(3秒ごとにその人を好きになったり嫌いになったりできませんね。だから進行形不可)
・have(何かを「もつ」の意なら、3秒ごとに犬を飼っていたり飼っていなかったりできないので進行形にはできません。)
・taste(~の「味がする」の意なら、3秒ごとに味がしたり、しなかったりしませんので、やはり進行形にはできません。)
have や taste のように、同じ動詞でも複数の意味を持つ場合、それぞれの意味でやっぱり3秒チェックをするだけで進行形が可か不可か簡単に分かるんです。これがネイティブ発想なんですね。
ただ進行形にできない動詞を、あえて進行形で使って「一時性」を表す場合もあります。
【例文】
『(一時的に)今は札幌に住んでいます。』
A:Where is Mom.
B:I'm not sure, but maybe Dad ( ).
1.know 2. knows 3. is knowing 4.is known to
know は進行形にできますか?3秒ごとに知ったり忘れたりできません。だから know は進行形にできないんです。だから3はなし。4も意味不明ですね。よって2が正解です。
■ My mother often says that I ( ) after my grandad.
1.am taken 2. am taking 3. took 4. take
英語の進行形は、確定した近い未来を表す
『どこへ行くんだい?』『歯医者にいこところ。』
『彼らは来月結婚する予定です。』
すでにお互いに両親を紹介し合ったり、結婚式場を押さえているような場合に使うわけです。
『その新しいコンピューターシステムは、すぐにでも導入される予定です。』
すでにシステムの開発が終わり、いつでも導入できる準備が整っているニュアンスです。
『札幌に飛行機で行く予定なの。』
■ She ( ) for Sapporo on vacation next Monday.
1.is leaving 2. has left 3. leaves 4. leave
英語で【未来】を考える時の「現在形」の特別な使い方です!
②中では、未来形の代わりに
③現在形を使う!
『宿題が終わったら、電話するね。』
※when I have finished my homework.でもOK!
『宿題を終わらせるって(心の中で)決めたら、電話するね。』
まず、時・条件を表す従属接続詞を覚えよう!
最低これくらい覚えておくと、会話のいろいろな場面で使うことが出来ます。
・as soon as「~するとすぐに」
・by the time「~するまでには」
・when「~するとき」
・while「~する間」
・before「~する前に」
・the moment 「~するとすぐに」
・the minute 「 〃 」
・the instant 「 〃 」
・after「~する後に」
・till「 ~までずっと」
・until「 〃 」
・since「~から今まで」
・every time 「~するときはいつでも」
・each time 「 〃 」
・any time「 〃 」
・the next time「次に~するときは」
・whenever「~するときはいつでも」
・if「もし~なら」
・once「いったん~すれば」
・unless「~でないかぎり」
・in case「~するといけないから」
・as far as「~するかぎりは」
・so far as「 〃 」
・as long as「~するかぎりは」
・so long as「 〃 」
『もし雨が降ったら、すぐに帰っておいで。』
『もし私を幸せにしなかったら、きっと後悔するよ。』
『もし注意しないと、コンピューターを壊してしまうよ。』
『バスがすぐに来ないと、会議に間に合わないだろう。』
『次にケンジに会った時、ペンを返します。』
現在形は副詞節の中だけ!主節は、未来形(や命令文)になりますよ!
ですから、どれを使っても実はOKなんです!以下が例文です。
・What should you do if John likes Japanese food?
『ジョンが日本食が好きだったら、あなたはどうすべき?』
・Can I ask you to lend me the book when you have finished reading it?
『読み終わったら、その本貸してもらっていい?』
■A: Unless the bus ( ) soon, You wonʼt get to the meeting on time.
■B: Maybe I should catch a taxi.
1. will comes 2. came 3. will come 4. comes
Unless が文頭にあって主節の won't があるので現在形ですね。三単現で4が正答です。
■ Iʼll call you when I ( ) my homework.
1. finish 2. finished 3. will finish 4. would finish
主節の will と When があるため、こちらも現在形の1が正答です。
■ By the time you ( ) back, dinner will be ready.
1. get 2. got 3. had got 4. will get
By the time ( ~するまでには ) と主節に will があるので、これも現在形の1が正答です。
■ If you ( ) now, youʼll be able to catch the 6:30 train.
1. start 2. started 3. will start 4. had started
■ Weʼll leave as soon as it ( ) raining.
1. should stop 2. stopped 3. stops 4. will stop
■ Can I ask you to lend me the book when you ( ) reading it?
1. finished 2. have finished 3. will finish 4. will have finished
「when~」と「if~」が名詞節になる時、このルールは当てはまらない!
◆他動詞 + if~ (~かどうか)
この形の時、他動詞として know, tell, see, wonder, find out 等が使われます。
『彼がいつ戻るかわかりません。』
『彼が戻るかどうかわかりません。』
『彼女はそれを、いつ返してくれるのかなあ。』
◆SV 人 + if~(~かどうか)
第四文型の形になり、他動詞として ask, tell が使われます。
『彼女に何時に帰るか聞いてごらん。』
■ Mr. Daniel is out of his office now. We donʼt know when he ( ) back.
1. comes 2. coming 3. had come 4. will come
know なので、他動詞+When~ の形になります。ダニエルは今外出していて、帰ってくるのはやっぱり未来です。4が正答となります。
■A: Is Charlotte still using your bicycle?
■B: Yes, I wonder when she ( ) it.
1. has returned 2. returned 3. returns 4. will return
ところで、英語の他動詞と自動詞の違いは?
・run【走る】⇒「そんなんだ」だから自動詞
・nod【うなづく】〃
・grow【育つ】〃
・run【経営する】⇒「何を?」だから他動詞
・nod【前に傾ける】〃
・grow【育てる】〃
これらは目的語を取るので他動詞です。この場合、「何を?」ではなく「誰と?」になります。