英語の基本は文法だ!分詞を使いこなす!

内容を入力してください。分詞のポイントはたった3つ。1つ目が中学校で習った「形容詞用法」、形容詞なので「名詞」を修飾する分詞になります。2つ目が、一番大事な「感情動詞の意味」です。「~ing 」と「 ~ed 」の違いをしっかり押さえる必要があります。3つ目が、付帯状況の with になります。
まず ~ing・現在分詞 と ~ed・過去分詞 の全体像を見る!
to不定詞の用法の確認
to不定詞には3つの用法がありましたね。
①名詞的用法
②形容詞的用法
③副詞的用法
そして不定詞とそっくりなのが、次の~ingです。

~ingの用法の確認
同じように~ingにも3つの用法があります。
①名詞として【動詞が名詞の働きをする】⇒これが 動名詞「~すること」
■ He likes running.
『彼は走ることが好きです。』
( running が名詞として like の目的語になっている。)
※別の記事(動名詞)で詳しく説明。
②形容詞として【動詞が形容詞の働きをする】
⇒これを分詞の形容詞的用法と言う。『~している』
■ Look at the boy running there.
『あそこを走っている少年を見てみなさい。』
( running が形容詞として boy を修飾している。)
★現在分詞と文法書に書いてあることもあります。
③副詞として【動詞が副詞の働きをする】⇒ 分詞構文と言う。
■ Entering the room. I saw him.
『私がその部屋に入った時、私は彼を見た。』
( Entering~ は、saw を修飾している。)
※別の記事(分詞構文)で詳しく説明。
①と③は、別の記事で詳しく説明していますのでここでは省略します。今回のテーマは分詞なので、②にスポットを当てていきます。

過去分詞の用法も確認
過去分詞にも同様の用法があります。
①名詞として ⇒ × 過去分詞が名詞の働きをすることはありません。
②形容詞として【過去分詞が形容詞の働きをする】
⇒ これを分詞の形容詞的用法と言う。『~される』
③副詞として【過去分詞が副詞の働きをする】⇒分詞構文という。
⇒ 別の記事(分詞構文)で詳しく説明。
こちらもやはり①と③は省略して、②を見ていきます。
分詞の形容詞的用法について
現在分詞や過去分詞を置く位置とは?
◆単独なら、名詞の前に置いて修飾
◆他の語句もある時は、名詞の後ろに置いて修飾
■ Someone is in that burning house.
『誰かがあの燃えている家の中にいる!』
『誰かがあの燃えている家の中にいる!』
house を burning が前から修飾しています。
■ The picture painted by a little boy won the contst.
『小さな少年によって描かれた絵が、コンテストで優勝した。』
『小さな少年によって描かれた絵が、コンテストで優勝した。』
The picrure を painted~ が、後ろから修飾していますね。

現在分詞と過去分詞のどちらを使うか?
◆修飾される名詞と分詞の関係性で、どちらを使うか決めます。
①【名詞】が「~している」⇒ 現在分詞「~ing」を使う。
※「進行中」がネイティブ感覚です。
②【名詞】が「~される」⇒ 過去分詞「~ed」を使う。
※「完了」がネイティブ感覚です。
■ There is a cat sleeping on the roof.
『屋根の上で寝ている猫がいる。』
『屋根の上で寝ている猫がいる。』
■ This is a picture painted by Picaso.
『これが、ピカソによって描かれた絵です。』
『これが、ピカソによって描かれた絵です。』

感情を表す他動詞を使った現在分詞と過去分詞
「 surprise 」は何という意味でしょう?
「驚く」ではありません。「驚かせる」です。間違って覚えてしまうと、意味がまったく違ってしまうので要注意です。感情を表す動詞はすべて「~させる」なので、実はここが一番大事なんです!
感情を表す他動詞の一覧
◆カッコ内は、発音記号です。
・satisfy(sǽtisfài) 「満足させる」
⇒satisfying ではなく satisfactory(sæ`tisfǽktəri) を使う。
・please(plíːz) 「喜ばせる」
⇒pleasing ではなく pleasant(plézənt) を使う。
・delight(diláit) 「喜ばせる」
⇒delighting ではなく delightful (diláitfəl)を使う。
・relax(rilǽks) 「リラックスさせる」
・relieve(rilíːv) 「安心させる」
・wound (wúːnd)「傷つける」 体を「傷つける」(大きなケガ)
・injure (índʒər)「傷つける」 体を「傷つける」(軽傷のケガ)
・hurt(hə́ːrt) 「傷つける」 体や心を「傷つける」(特に心の傷)
・alarm (əlάːrm)「心配させる」
・scare (skεə́r)「怖がらせる」
⇒scaring ではなく scary(skéəri) を使う。
・horrify (hɔ́ːrəfài)「怖がらせる」
⇒horrifying ではなく horrible (hɔ́ːrəbl)を使う。
・terrify (térəfài)「怖がらせる」
⇒terrifying ではなく、terrible(térəbl) を使う。
・frighten (fráitn)「怖がらせる」
・excite (iksáit)「ワクワクさせる」
・thrill (θríl)「ワクワクさせる」
・amuse(əmjúːz) 「楽しませる」
・humiliate (hjuːmílièit)「恥をかかせる」
・shock (ʃάk)「ショックを与える」
・offend (əfénd)「不快にさせる・怒らせる」
⇒offending ではなく offensive(əfénsiv) を使う。
・upset (ʌpsét)「ろうばいさせる・むしゃくしゃさせる」
・bewilder(biwíldər) 「ろうばいさせる」
・dismay(disméi) 「ろうばいさせる」
・perplex (pərpléks)「ろうばいさせる」
・entertain (èntərtéin)「楽しませる」
・interest (íntərəst)「興味を持たせる」
・fascinate(fǽsənèit) 「うっとりさせる」
・enchant (intʃǽnt)「うっとりさせる」
・absorb (əbzɔ́ːrb)「夢中にさせる」
・charm (tʃάːrm)「夢中にさせる」
・involve (invάlv)「夢中にさせる」
・engross (inɡróus)「夢中にさせる」
・lose (lúːz)「夢中にさせる」
・indulge (indʌ́ldʒ)「夢中にさせる」
・engage (inɡéidʒ)「没頭させる」
・irritate (írətèit)「イライラさせる」
・annoy (ənɔ́i)「イライラさせる」
・attract (ətrǽkt)「興味を引く」
・touch (tʌ́tʃ)「感動させる」 心に「触れる」
・move (múːv)「感動させる」 心を「動かす」
・strike (stráik)「印象を与える」 マイナスイメージの場合もあり
・impress (imprés)「印象を与える」
⇒ impressing ではなく impressive (imprésiv)を使う。
・tire (táiər)「疲れさせる」
・bore (bɔ́ːr)「退屈させる」
・exhaust (iɡzɔ́ːst)「疲れさせる」
・amaze (əméiz)「驚かせる」 プラスの感覚で
・surprise (sərpráiz)「驚かせる」
・astonish (əstάniʃ)「驚かせる」
・confuse (kənfjúːz)「混乱させる」
・embarrass (imbǽrəs)「恥ずかしがらせる」赤面を伴うような。
・discourage (diskə́ːridʒ)「がっかりさせる」
・depress (diprés)「がっかりさせる」
・disappoint (dìsəpɔ́int)「がっかりさせる」
・disgust (disɡʌ́st)「うんざりさせる」
コツコツ全部覚えましょう!グッと表現の幅が広がること間違いないです。さて、ここで意味上のポイントをもう一度確認しましょう。よく使う excite で説明します。

◆「そういった感情にさせる」なら、現在分詞の ~ing
◆「そういった感情にさせられる」なら、過去分詞の ~ed
【例】excite 「ワクワクさせる」
⇒ exciting 「ワクワクさせるような」
⇒ excited「ワクワクさせられる」→「ワクワクしている」
■ I'm exciting.
『私は、ワクワクさせるような人です!』
『私は、ワクワクさせるような人です!』
「私は、ワクワクさせるような人です!」その人が有名人ならまだしも、変な表現ですね。「私、ワクワクしてます」と言いたくて言い間違えるよくあるフレーズです。正しくは次です。
■ I'm so excited.
『私、とてもワクワクしています。』
『私、とてもワクワクしています。』
使い方を間違うと、とんでもない意味になるので注意が必要です。

付帯状況を表すwithで使われる現在及び過去分詞
◆ with 目的語(O) 補語(C)
意味『目的語(O) が、補語(C)のままで』
必ず目的語(O)が主語、 補語(C)が述語の関係になります。補語(C)の位置には、さまざまな品詞を使うことができるのですが、そのすべてのパターンが次になります。

①補語(C)が、現在分詞
■ The dog sat there with his tongue hanging out.
『その犬は、舌をだらっとたらしてそこに座っていた。』
②補語(C)が、過去分詞
■ She stood in front of us with her arms folded.
『彼女は、腕を組んで私たちの正面に立っていた。』
③補語(C)が形容詞
■ Some people sleep with their eyes open.
『目を開けたまま寝る人もいる。』
④補語(C)が副詞
■ Did you interview him with the tape recorder on?
『テープで録音しながら彼女にインタビューしましたか?』
⑤補語(C)が前置詞句
■ She apologized for her mistake with tears in his eyes.
『彼女は眼に涙を浮かべながら自分の間違いを謝罪した。』
分詞を使ったよくネイティブが使うのが次の過去分詞を使った表現です。

◆ with one's arms folded
『腕を組んで』
◆ with one's eyes closed
『目を閉じて』
◆ with one's legs crossed
『足を組んで』
ぜひ覚えて会話に活用してくださいね。

【英語文11・分詞構文】分詞構文を使いこなす!形容詞用法やその意味とは?
書店に溢れる、どんな文法書よりもわかりやすい文法解説を目指すシリーズの11回目は、分詞構文です。1番のポイントをズバリ言うと、「動詞が副詞の役割をするが分詞構文」なんです。①分詞構文への書き換え方②分詞構文の意味③分詞構文の慣用表現を押さえます。